軟らかいシャフトほど球がつかまって弾道も高め!
シャフトを一定量しならせるのにどれくらいの荷重が必要かを計測し、記号で表したのがフレックスです。
ドライバーシャフトを見てみると、必ず写真のように「S」とか「R」とか「SR」なんていうアルファベットが書いてあるはずです。
これがフレックスです。
一般的には軟らかい順に、L、R2、R、SR、S、SX(TS)、X、X(TX)と表記されています。
フレックスが軟らかいシャフトほど、しなり戻りが大きいのでボールがよくつかまります。
球がつかまるので当然、弾道も高めになります。
L(レディース)、RやR2、SRなどは柔らかい部類に入ります。
逆に硬いシャフトは、ボールのつかまりすぎが抑えられるため、ボールが高く上がりません。
その分、ライナー性の弾道になりやすいです。
XやXXなどはプロが使用すると効果を発揮しますが、一般のアマチュアではかなりの上級者でヘッドスピードがはやくないと使いこなせないケースが多いです。
フレックスはメーカーによって違うので注意!
シャフトを選ぶときの指針となるフレックスですが、メーカーによって計測方法や基準が統一されていません。
それだけに、シャフトのフレックス選びは細心の注意が必要です。
例えば、A社のSシャフトを使っていたからといって、他のメーカーのシャフトのSフレックスが同じような硬さではない場合はとても多いです。
むしろ、メーカーが違えば、ほぼ違うシャフト、違うフレックスであると思っていたほうがいいでしょう。
A社のSよりもB社のRのほうが硬いなんてことは、よくあることです。
さらに、同じメーカーでもモデルによってフレックスの基準が違う場合もよくあります。
いままでA社のシャフトでRだったから、次もA社の新しいシャフトでRにしようと思って、実際にラウンドすると以前のシャフトとはまったく違った球がでるなんてこともあります。
「以前のRではドローだったのに、同じメーカーのRで最新シャフトにしたらスライスがとまらない」なんてこともありますよ。
なので「いま使っているシャフトがRだから次もR」と安易に決めつけていると、シャフト選びは失敗します。
シャフトの振動数って何?
シャフトのスペックで、振動数というの数字が記載されていることがあります。
この振動数というのは、クラブを組んだときのシャフトの硬さをしめす数字です。
具体的には、クラブのグリップを固定し、ヘッドを手で抑えて離した後に1分間にクラブが何回往復するか測ったのが振動数です。
往復する=振動するという基準です。
振動数は、硬いシャフトほど多くて、軟らかいシャフトほど少なくなります。
また、同じシャフトでも装着されたヘッドが重いほど振動数が少なくなります。
振ったときには軟らかく感じます。
振動数はクラブを組んだときのシャフトの硬さを数値化しています。
つまり、振動数はシャフトの硬さを判定する統一した基準といえます。
SやXといったフレックスはメーカーによってまったく違うので、数字だけで判断するなら振動数をチェックしたほうがいいでしょう。
シャフトのフレックス選びは、シミュレーターなどで試打して現状のスイングスピードをしっかり把握してから検討しましょう!
安易に「いままでSだから」とか「柔らかい方がいいからR」という決め方は失敗の元!
振動数もしっかりチェックしよう!