ゴルフクラブにおけるシャフトの役割は?
ドライバーに限らず、ゴルフ上級者が「このシャフトは飛ぶ」などと言うことがあります。
しかし実際にボールを飛ばすのはヘッドです。
それでは、ゴルフクラブにおいてシャフトの役目は何でしょうか?
ゴルフクラブにおけるシャフトの役割は、たったひとつ。
ゴルファーがイメージしたとおりのインパクトにヘッドを導くことです。
つまり限りなくアドレスした同じ位置にヘッドを戻すことなのです!
ヘッドがアドレスの位置に戻ってくれば、ねじりによって生み出したスイングのパワーをヘッドにしっかり伝えることが可能になるのです。
いまどきのドライバーは純正シャフトの性能がいい!
いまどきのゴルフクラブ、とくにドライバーは、低深重心で慣性モーメントが大きいものがほとんどです。
ピンのG400などはとても特長的ですが、ある程度は誰でもやさしく飛ばせて、ミスヒットに強いドライバーが多くなってきています。
しかも最近のドライバーは純正シャフトの性能がとても優れています。
以前は「純性シャフト?」というくらい、安くてイマイチのイメージでしたし、とかくゴルフ上級者はカスタムシャフトを使うことが当たり前のような風潮がありました。
厳密にはいまもあるかもしれません。
しかし、最近の純正シャフトは以前ほどマイナスのイメージはありません。
というのも、純正シャフトはなるべく多くの人が、そのドライバーヘッドの性能を引き出せるようにテストされていて、どのメーカーも平均的にもっとも多くの人が飛ばせるシャフトを採用しているからです。
純正シャフトはいわゆる万人向けになっているわけです。
リシャフトの目的は最もマッチした球筋を手にいれること!
とても優れている最近の純性シャフトですが、では、すべてのゴルファーにマッチしているかと言えば、そんなことはありません。
すべての人が万人向けの純性シャフトにあっているわけではなく、けっしてベストではないのも事実です。
というのも、ゴルファーの中には、初心者、中級者、上級者のレベルにかかわらず、ヘッドスピードの速い人がいれば遅い人もいますし、切り返しのタイミングが早い人、遅い人もいますし、ボディターンの人、リストターンの人もいます。
それこそ細かいクセの違いを挙げたらキリがないほどです。
さらに、それぞれのゴルファーに目指しているスタイルもあるでしょう。
とにかく飛距離を出したい人もいれば、正確にコントロールしたい人もいますし、高い球を打ちたい人もいれば、低い球で攻めたい人もいます。
ドローを打ちたい人、フェードなど打ちたい人など、ゴルファーそれぞれ好みが違いますよね。
そんな理想の球筋を手に入れるために効果的なのがリシャフトです。
百人百通りのスイングや目的にクラブヘッドの動きをマッチさせて、理想に近いパフォーマンスを引き出すことが、リシャフトの目的なのです。
よく「プロが使っているから」「ほかの人が飛んでいるから」「デザインが気に入ったから」という理由でリシャフトする人がいます。
これはゴルファーの見栄であって、不要なプライドなんです。
こんな理由でシャフトを選んでも、理想の球筋を手に入れることはできませんし、スイングを崩す原因にもなりかねないのです。
まさに百害あって一利なしです。
リシャフトは、自分のスイングの傾向と目指す方向をしっかり把握したうえで、もっともマッチしたシャフトを選ぶことが重要なのです!
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